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委員会通信

虐待対応委員会通信-NO.15-

委員会通信

-目次-

1.日本高齢者虐待防止学会(第22回静岡大会)開催のお知らせ
2.当委員会主催による虐待対応に関する研修開催のお知らせ
3.特集 児童虐待における児童相談所の役割
4.編集後記

リーガルサポート東京支部・虐待対応委員会です。
今回は、日々、養護者・介護職・成年後見人等として高齢者介護にかかわる皆さまに少しでも有益な情報をお届けするべく、今年度第3号(通信NO.15)の委員会通信として、日本高齢者虐待防止学会(第22回静岡大会)開催などについて、お知らせいたします。

1.日本高齢者虐待防止学会(第22回静岡大会)開催のお知らせ

一般社団法人日本高齢者虐待防止学会が主催する学術大会が、本年9月12日(土)に、静岡県立大学小鹿キャンパスで開催されます。
当日は、9時30分~17時と長丁場にはなりますが、第22回目の大会として「高齢者虐待防止と意思決定支援」をテーマに様々なプログラムが用意されており、虐待事案に取り組む成年後見人等にとってはとても充実した内容になっています。
例年どおりハイブリッド開催となりますので、地理的な都合等で現地に行けない方でも「興味のある分野」だけオンライン視聴することも可能ですし、またオンデマンド動画配信もありますので、「後から視聴」することも可能です。
なお、WEBからの申込みは9月4日17時までとなっていますので、ご興味のある方はお早めにお申込みください。

<学術大会開催概要(学会HPより一部抜粋)>

大会名 第22回日本高齢者虐待防止学会静岡大会
テーマ 高齢者虐待防止と意思決定支援
~施行後20年が経過した高齢者虐待防止法の現在~
日程 2026年9月12日(土)9:30~17:00
会場 静岡県立大学 小鹿キャンパス
〒422-8021 静岡市駿河区小鹿二丁目2番1号
形式 ハイブリッド開催(会場参加、ライブ配信)
※後日全員にオンデマンド動画配信(9/19〜11/21)

詳しくは同学会HPをご参照ください。
https://japea.jp/taikai_22/

2.当委員会主催による虐待対応に関する研修会開催のお知らせ

当委員会主催で「セルフネグレクトの実態とその支援に関する研修」を10月6日(火)に開催いたします。
本研修は、講師に岸恵美子先生(東京医療保健大学教授)をむかえ、セルフネグレクトと支援方法、経験談、後見人に求められること等を中心に、約2時間ご講義をいただく予定です。
数多くのセルフネグレクトのケースを知り、その現場での体験を通じた岸先生の知見は、実際に虐待事案に取り組んでいる後見人だけでなく、まだ虐待事案に係わりのない専門職後見人にとっても、有意義な講義になるものと思われます。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

<学術大会開催概要(学会HPより一部抜粋)>

テーマ セルフネグレクトの実態とその支援―なぜゴミ屋敷はうまれるのか?
日程 2026年10月6日(火)18:00~20:00
受講資格 リーガルサポート会員
会場 AP市ヶ谷
〒102-0076 東京都千代田区五番町1-10市ヶ谷大郷ビル
形式 ハイブリッド開催(会場参加、LSシステム リアルタイム配信)
※会場参加については、席数に限りがありますので、ご注意下さい。

また、当該プログラムは準備が整い次第、「LSシステムeラーニング研修」としてLSシステム上に掲載される予定です。
今回受講できなかった会員の皆さまもご覧いただけます。

3.児童虐待における児童相談所の役割

先日、某有名人が、実子に対する暴行容疑により、自身の職を辞するという事件が起こった。
その際に注目されたのが、児童相談所(これより「児相」と称する)である。
ここからは、児童虐待において、児相がどのような役割を担っているのかについて紹介してみようと思う。

1.児童虐待とはどのようなものか?
①叩く、殴る、蹴るなどの暴力(身体的虐待)
②子供への性的接触や嫌がらせ(性的虐待)
③適切な衣食住の世話をせずに放置する(ネグレクト)
④暴言や人格否定的な態度(心理的虐待)

2.児童虐待かな?と思った時の通報先は?
①市区町村が所管するこども家庭センター
②都道府県が所管する児童相談所(児相)

①の場合は、市区町村にある個別のセンターに、虐待を含むホットラインが設置されている。
それに比べ、②の場合の児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」は、24時間365日、地域の児童相談所につながり、より迅速な対応が期待できる。

3.通報した場合の個人情報保護は?
児相の場合は、匿名相談も受け付けており、通報者の個人情報が漏洩することはないが、緊急通報の場合で、本人に「身体や命に危険がある」と、相談員が判断した場合には、匿名相談であろうと、相談内容を含む子供本人の個人情報を警察などの関係機関と情報共有する場合もある。

4.虐待を受けた子供及びその保護者への対応
ア 相談内容については、児童福祉司、児童心理司である相談員が、助言、指示、説得、情報提供等を行う。
イ 案件ごとの対策
①一般的な対策として、家庭内の生活習慣や環境を改善するための支援を行う。
②複雑なケースの場合は、民間相談機関と連携して対応する。
③深刻なケースでは、子供を一時保護施設に入所させて、親子関係を一時分離する。
その中で、①や②及びカウンセリング等を行いながら、関係の改善を図っていく

以上が児童虐待における児相の役割だが、それ以外にも、養育困難事例、非行、不登校、しつけなど、相談内容は多岐にわたっており、そうした事例にも児相はかかわっている。これについては、別の機会で紹介してみたい。

4.編集後記

今回の事件にしても、少し前に芸能界をにぎわせていた役者同士のいざこざにしても、本人同士の話し合いでは解決できずに、第三者が介在することによって、結果的にトラブルが拡大し、社会問題化してしまった印象である。現代においては、本人同士での問題解決よりも、第三者を通して問題を解決しようとする人が増えている。退職代行業者なども、これに当てはまる。
一方、よくある満員電車内でのトラブルも、第三者の介在は無いにしても、自分の正しさを一方的に主張し、相手の言い分をねじ伏せるようなケースも散見される。私見になるが、どんなにその正しさを主張しても、その優位性は、せいぜい全体の55%程度のものである。その“正しき”5%を主張してトラブルに巻き込まれるよりも、その“正しき”5%を飲み込んで、相手に譲歩してあげれば、トラブルは避けられるものだ。大体の日本人は、トラブルを嫌い、そのように寛容に接して、トラブルを未然に防いできた。まあこれが大人の知恵というものなのだろう。
最近の日本人には、そうした“優しさ”や“寛容さ”のような精神が失われていると感じるのは、私だけだろうか?(委員K.S)

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