委員会通信
虐待対応委員会通信-NO.11-
-目次-
1.第21回日本高齢者虐待防止学会への参加報告
2.虐待対応委員会主催研修(ディスカッション研修)の開催報告
3.虐待関連データ
4.コラム
リーガルサポート東京支部・虐待対応委員会です。
あっという間に2025年も残りわずか、皆様大変お忙しい時期だと思います。
本号では、当委員会の有志が毎年参加している一般社団法人日本高齢者虐待防止学会主催の日本高齢者虐待防止学会(高知大会)の参加報告、及び当委員会主催の研修会の開催報告として、虐待対応委員会通信をお送りいたします。
1.第21回日本高齢者虐待防止学会への参加報告
虐待対応通信NO.10でご案内しましたとおり、第21回日本高齢者虐待防止学会(令和7年9月13日開催)の参加報告をさせていただきます。
現地には2名参加し、その他数名がリアルタイムでのオンライン視聴及び後日のオンデマンド視聴となりました。
養介護施設でのICT導入等、中々普段聞くことのできない高齢者虐待対応の実態を聞くことができました。
様々な虐待予防・防止対策をしている施設があることを認識した上で、当委員会も、みなさまに適切な情報を提供するため一層の精進をしてまいります。
また、別紙にて各委員がそれぞれ参加したプログラムの報告書要旨をまとめています。
ご興味のある方はぜひご一読ください。
2.虐待対応委員会主催研修(ディスカッション研修)の開催報告
令和7年11月17日、弁護士の八杖友一先生を講師に迎え、座学とディスカッション研修を1つにまとめた「養介護施設における虐待事案と成年後見人の関わり方について」をテーマにした研修を開催しました。
八杖先生には昨年も研修講師としてご登壇いただき、今回も、虐待対応のプロである講師の実例を基にした講義をしていただきました。
専門職後見人である我々も中々知る機会のない、施設内虐待に対して施設がどのような予防策を講じているかを学ぶことができ、非常にためになる講義でした。
ディスカッション研修では、有料老人ホームにおける「転倒及び夜間徘徊の防止のための身体拘束」をテーマとし、事例課題に関して話し合いました。
経験豊富な参加者の考えに対して感心する参加者がいたりと、有意義な情報共有の場にもなっていたかと思います。
座学とディスカッション研修を1つにまとめるという初めての試みでしたが、改善すべき点は改善し、来年以降に活かします。
3.虐待関連データ
本号では、「令和5年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律第25条に基づく養介護施設従事者等による高齢者虐待の状況の公表」データをご紹介します。
本データは、養介護施設従事者等による虐待と認められたものの件数、種別及びそれらに対して施設で行った措置がまとめられています。
先日開催した当委員会主催の研修テーマとも関連しており、ご参考にしていただければ幸いです。
高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律(平成17年11月9日法律第124号)第25条に基づく養介護施設従事者等による高齢者虐待の状況の公表(令和5年度)
4.コラム
夏から秋を飛ばしてあっという間に師走ですね。
虐待対応委員会では、9月に高齢者虐待防止学会高知学会への参加、11月には「施設内での身体拘束」をメインとした研修会を開催しました。
高知学会へ現地参加しましたが、幕末に活躍した坂本竜馬をはじめとする土佐藩出身の志士のお膝元での開催だったからかどうかは分かりませんが、参加者も多く熱気のこもった学会でした。
簡単な報告書を掲載しましたので、是非ご一読ください。
色んなことがあった一年かと思いますが、今年もなんとか無事に終わったかなぁ~っと思える大晦日を迎えて、温かいお蕎麦を食べたいものですね!
(委員M.T)